2018年のライオンズ打線は「山賊打線」とも呼ばれ、歴代最強クラスの攻撃力を武器に優勝を果たしました。
そこでふと思ったのですが、この打線を作り上げまでライオンズはどんな打線で戦っていたのか。
という事で今回は、2回に分けて過去10年のライオンズベストオーダーを振り返りたいと思います。
ネットの情報と、僕の記憶を頼りに打線を載せます。なので間違ってる所もあると思いますが、そこはご了承ください。
比較として開幕スタメンも入れときます。
それではどうぞ
2010年 監督 渡辺久信(3年目)
レギュラーシーズン2位→CS1stステージ敗退
開幕スタメン ベストオーダー
4 片岡 4 片岡
8 栗山 8 栗山
6 中島 6 中島
5 中村 3 フェルナンデス
D ブラウン 5 中村
7 G.G.佐藤 9 高山
3 石井義 D ブラウン
2 細川 2 細川or上本
9 高山 7 佐藤
P 涌井 P 涌井
この年のライオンズは前半戦と後半戦でオーダーが分かれてた印象があった。前半戦はG.G.佐藤選手やブラウン選手といった一発が魅力の選手が多く起用されていたが、後半戦は阿部選手、佐藤選手、原選手と小技が得意な選手が使われていた。
また、捕手も最初は細川選手起用だったが、途中から打力のある上本選手と併用。この起用が不満でオフにソフトバンクに移籍する。
怪我に苦しんだ選手も多く、その中で途中加入のフェルナンデス選手には助けられた。
2011年 監督 渡辺久信(4年目)
レギュラーシーズン3位→CS2ndステージ敗退
開幕スタメン ベストオーダー
4 片岡 7 栗山
8 栗山 4 原
6 中島 6 中島
5 中村 5 中村
D フェルナンデス D フェルナンデス
7 ブラウン 3 浅村
3 浅村 7 坂田
2 銀仁朗 2 銀仁朗
9 秋山 9 秋山
P 涌井 P 西口
この年は後のライオンズのレギュラーを掴む事になる当時若手の選手を積極的に起用。FAで移籍した正捕手には炭谷選手(当時登録名 銀仁朗)
ファーストには浅村選手、外野の一角にルーキー秋山選手と非常に若いチームで戦った。
一方の投手陣では、苦戦する投手が多い中、同じくルーキーの牧田投手が新人王。そして大ベテラン西口さんの二桁勝利で復活。かつてのようなスライダーは無いものの、新たな武器フォークでベテランならではのピッチングを披露してくれた。後にエースとなる菊池投手もこの年にプロ初先発を果たした。
片岡選手離脱後、原選手の守備と小技を武器に後半戦からレギュラーや、坂田選手のプチ覚醒と控えの選手も目立ったシーズン。非常に苦しいシーズンだったが、今思うと今に繋がる大事な年だったと思う。
2012年 監督 渡辺久信(5年目)
レギュラーシーズン2位→CS1st敗退
開幕スタメン ベストオーダー
8 ヘルマン 7 栗山
7 栗山 8 秋山
6 中島 6 中島
5 中村 D 中村
D 嶋 3 オーティズ
3 浅村 5 ヘルマン
9 高山 4 浅村
2 炭谷 9 大崎
4 原 2 炭谷
P 涌井 P 牧田
この年に関してはケガ人が多かった為、ポジション別で見て1番出場が多かった選手を選ばせて頂いた。
とにかくケガ人とトラブルに見舞われた年。開幕スタメン抜擢の広島からトレードで来た嶋選手が不振。新外国人ゴンザレス投手が不振の為、涌井投手が抑え転向。1年ローテを守れたのは牧田投手のみという状況だった。
打者では大崎選手がライトのポジションを掴んだものの併用が多かった。中村選手の守備時の怪我や、主将の栗山選手のデットボールで離脱も大きかった。ただ若手の秋山選手、浅村選手が順調に成長した年でもある。
この年のMVPをあげるとしたらヘルマン選手。 ケガ人が多い中、様々なポジションを守りケガ人をカバーし、40盗塁以上を記録。怪我とチャンスに強い選手でもあり、非常に頼もしかった。
2013年 監督 渡辺久信(6年目)
レギュラーシーズン2位→CS1st敗退
開幕スタメン ベストオーダー
4 片岡 5 ヘルマン
8 秋山 4 片岡
7 栗山 7 栗山
D オーティズ 3 浅村
5 ヘルマン 8 秋山
3 浅村 D 中村
9 金子侑 9 坂田
2 炭谷 2 炭谷
6 永江 6 鬼崎
P 岸 P 岸
この年の課題は大きく2つ。リハビリの為、主砲中村選手が長期離脱。そして、中島選手のメジャー移籍で、ショートのレギュラーが抜ける形となった。攻撃力が大きく下がる為、開幕前の評価は低かった。ところが下馬評を大きく覆し、2位でシーズンを終えた。
新たな4番にはまだ細い線の浅村選手が座り、打点王に輝く。注目となったショート争いは開幕スタメンこそ10代で抜擢された永江選手だったが、後半戦からは鬼崎選手がレギュラーとして定着。トレード移籍後、バックアップ兼ムードメーカーで中々出番が無かったが、持ち前の堅実なプレーでついにレギュラーに定着した。
この年は渡辺政権の集大成のような年で、浅村選手や秋山選手がタイトルを獲得するまで成長したり、新人の金子選手、増田投手らも期待通りのプレーを披露し、ベテランの栗山選手も3番と主将としてチームを引っ張り、若手とベテラン、そしてファンも一体となれた個人的には楽しいシーズンだった。
2014年 監督 伊原春樹→ 監督代行 田邊徳雄
レギュラーシーズン5位
開幕スタメン ベストオーダー
D 栗山 8 秋山
9 熊代 6 渡辺直
8 秋山 7 栗山
4 浅村 D 中村
7 木村 3 メヒア
3 脇谷 5 浅村
5 ランサム 9 木村
2 炭谷 2 炭谷
6 金子侑 4 金子侑
P 岸 P 岸
向こう3年間暗黒時代に突入するライオンズ。最終的なベストオーダーはそこまで悪くないものの、開幕スタメンは今では考えられない、目を覆いたくなる布陣だった。
以前の監督通信簿の記事でも書いた通り、伊原監督の采配も問題があったが、開幕から4.5番想定の中村、坂田両選手が離脱。浅村選手も守備時の衝突で離脱。ランサム選手も打撃がさっぱりと、怪我や不振が大きく重なった。
正直、途中加入したメヒア選手、復活した中村選手がいなかったら打線として成り立たなかった、打線に関してはそんなレベルだった。
この年は、先ほどのメヒア選手と復帰した中村選手のWホームラン王や、森選手の強烈なデビュー、岸投手ノーヒットノーラン、高橋朋己投手の覚醒と数少ない光が希望だった。
というわけで14年までのベストオーダーを振り返りました。
投手が不振に陥ったり、今度は野手が怪我したりと、年によってやり繰りが大変だった気がします。
しかし、怪我人や不振の選手が出ても、同じくらいのレベルの控え選手で戦えるチームが強いチームだと思います。
そんな打線になるのはもう少し先になりそうです。
次回もお楽しみに
p.s.
14年からのライオンズ、何がダメだったのか‥