前回に引き続き、10年間の中でのライオンズのベストオーダーを振り返ります。
年を重ねるたびに、少しずつあの打線に向けての準備が行われていきます。
それでは後半戦、スタートします。
2015年 監督 田邊徳雄(2年目)
レギュラーシーズン4位
開幕スタメン ベストオーダー
8 秋山 8 秋山
7 栗山 9 脇谷
4 浅村 4 浅村
5 中村 5 中村
3 メヒア 3 メヒア
D 森 D 森
9 木村 7 栗山
2 炭谷 2 炭谷
6 鬼崎 6 金子侑
P 牧田 P 十亀
14年度の開幕スタメンに比べて、希望も破壊力もある開幕スタメン。選手の入れ替えを行いながら7月まではまずまず戦えてた。だがオールスター直前の試合から負けが続き、気づけば球団ワースト記録の悪夢の13連敗。巻き返しを図るも大型連敗が響き4位で終わってしまった。
しかし、この年は秋山選手の日本最多安打記録更新。森選手DHで史上最年少オールスター出場。高橋光成投手の史上最年少月間MVP受賞など、記憶に残る活躍をした選手が多かった。
また、昨シーズン片岡選手の人的で加入した、脇谷選手も最初はベンチが多かったが、堅実な打撃とユーティリティ性で、いぶし銀のレギュラーとして定着。3位争いの中、スライディングで離脱したのが痛かった。その後、まさかのFAで巨人へと出戻りになるとは‥。
また、この年から「ショート」として外崎選手がデビュー。金子選手と共にショート争いが激しくなる事が予想されたが、2人ともレギュラーになる事はまだ知らなかった。
16年 監督 田邊徳雄(3年目)
レギュラーシーズン4位
開幕スタメン ベストオーダー
8 秋山 9 金子侑
7 栗山 8 秋山
D メヒア D メヒア
5 中村 5 中村
4 浅村 4 浅村
9 坂田 2 森
3 山川 7 栗山
2 炭谷 3 山川
6 外崎 6 呉念庭
P 菊池 P 菊池
打線は名前だけ見たら強力だが、この年も4位に沈み、3年連続Bクラスに沈んでしまった。
以前のブログでも書いた通り、助っ人外国人投手に足を引っ張られたり、リーグワーストのエラー数を記録したり、最後までショートのレギュラーが決まらなかったり、誤算やトラブルが多かった年だった。
その中でも金子選手が初のタイトル盗塁王を獲得。ルーキー多和田投手が7勝を記録、山川選手も少ない試合の中、二桁ホームラン放ち、来年への期待が高まる選手も多かった。
また、優勝争い、CS出場も絶望的になってきた終盤戦に、森選手を捕手として起用する事を決断。ここまでDHやライトでの起用があったが、来季を見据えて打てる捕手としての成長を促した。
捕手としての仕事をこなす事で、本来売りの打撃がダメになってしまうかもしれない。この決断は簡単に出来る事ではなかったと思うが、田邊監督は未来を見据えての大きな決断を下したと思う。
17年 監督 辻発彦(1年目)
レギュラーシーズン2位→CS1st敗退
開幕スタメン ベストオーダー
8 秋山 8 秋山
7 田代 6 源田
4 浅村 4 浅村
5 中村 3 山川
D 栗山 D 森
3 メヒア 5 中村
9 木村 7 栗山
2 炭谷 9 外崎
6 源田 2 炭谷
P 菊池 P 菊池
辻監督初年度のシーズン。岸投手の楽天移籍、森選手の開幕前の骨折による長期離脱があり、この年は土台作りもあるので正直Bクラスも仕方ないかなと思っていた。
しかし、大きく予想を覆し4年ぶりのAクラスの2位に推進する。
ルーキー源田選手のショート抜擢に始まり、外野コンバートが吉と出た外崎選手、後半戦4番の座を実力で掴んだ山川選手、2番手捕手としての地位を築いた岡田選手など若手選手が次々と覚醒。
投手陣に目をやると、エース菊池投手が遂にベールを脱ぎ16勝を始め投手三冠に輝く。野上投手も二桁勝利、中継ぎも牧田シュリッター増田投手の勝利の方程式を結成。
投打でバランスの良いチームを作り、源田選手加入のお陰でショートのレギュラー固定の他に、守備力と走力の向上。かつての勢いのあるチームに蘇った。
特に夏場頃の炎をイメージした赤いユニフォームをまとった炎獅子シリーズでの13連勝は凄まじかった。夏場で疲れが見え始める頃に調子を上げ、Aクラスに浮上だけではなく優勝争いにも参戦する勢いだった。数点差離されても繋いで繋いで逆転する、最後まで目が離せない試合を展開してくれた。今思うと、この期間の戦いが翌年の最強打線の序章なのかもしれない。
18年 監督 辻発彦(2年目)
レギュラーシーズン1位→CS2nd敗退
開幕スタメン ベストオーダー
8 秋山 8 秋山
6 源田 6 源田
4 浅村 4 浅村
3 山川 3 山川
D 森 2 森
5 中村 9 外崎
9 外崎 D 栗山
2 炭谷 5 中村
7 金子侑 7 金子侑
P 菊池 P 多和田・菊池
1番書きたかった年。再三申し上げてる通り、ここ10年ライオンズ打線、いやライオンズの歴史の中でも最強クラスの「山賊打線」の圧倒的な攻撃力を武器に1度も首位を譲らずぶっちぎりで10年ぶりの優勝を果たした。
パワーあり、小技あり、スピードありの打線はパリーグの他5球団に猛威を振るった。しかも、メヒア、松井稼頭央選手以外は生え抜きというしっかり育成して作り上げた打線。この打線にたどり着くまで長い時間はかかったが、その分自前の生え抜き打線で掴んだ優勝は格別だった。
1試合平均得点が高く、シーズン途中から感覚がおかしくなるくらい、打ちまくって、走りまくった。5.6点差くらいなら大丈夫という感覚にまで陥るとんでもない打線だった。
一方の投手陣は、リーグワーストの防御率を記録してしまった。野上、牧田、シュリッター投手の退団があったが、エース菊池投手、最多勝多和田投手に、阪神から移籍の榎田投手が11勝
で二桁勝利が3人。シーズン途中リリーフ投手の補強も全て成功した。
野球は投手が1番大事なスポーツだが、その概念を打ち壊した年だったかもしれない。
19年 監督 辻発彦(3年目)
レギュラーシーズン1位→CS2nd敗退
開幕スタメン ベストオーダー
7 金子侑 8 秋山
6 源田 6 源田
8 秋山 2 森
3 山川 5 中村
2 森 4 外崎
4 外崎 3 山川
D 栗山 D 栗山
5 中村 9木村
9 木村 7 金子侑
P 多和田 Pニール
3名の主力が移籍し連覇への道のりはそう簡単ではなかった昨年。エース菊池投手のメジャー移籍、多和田投手と榎田投手の不調。打線は1番に金子選手を置く新上位打線も機能せず、前半戦は苦しい戦いが強いられた。
だが後半戦からは、投手陣ではニール投手の抜群の安定感を発揮し、高橋光成、今井、ルーキー松本、本田投手らで若いローテを結成し、抑えには復活した増田投手で締める布陣を結成。
打線も1番秋山選手、2番源田選手に戻し、新3番は捕手で首位打者と100打点を記録したMVPの森選手。夏場に不振に喘いだ山川選手の代わりにこちらも完全復活した中村選手を4番に戻すなど、徐々に調子を上げていき、史上最も遅いペースで首位に浮上、そのまま優勝し連覇を達成してしまった。
はい、というわけで10年間のベストオーダーを振り返らせていただきました。
やはり2018年の打線が1番見てて楽しかったですね。2020年は秋山選手がさらに抜け苦しい戦いが予想されますが、3連覇を狙って欲しいです。
今回はこの辺で
p.s.
スパンジェンバーグ頼むぞ‥!