今回の騒動について思った事

8月20日埼玉西武ライオンズの球団事務所の方から佐藤龍世選手、相内誠投手の2選手の不祥事が発覚致し、無期限での対外試合停止処分が課せられました。

 

内容は、コロナウイルス感染拡大防止の為、球団から自宅待機、及び不要不急の外出を控える様に定められておりましたが、それを無視し千葉県のゴルフ場へと向かっていた事が発覚。その道中に、龍世選手が運転する自動車が、高速道路の交通法違法となる89キロオーバーの149キロで走行していた事が併せて発覚となりました。

 

2選手共私より年上の選手ですが、いちファンからしたら「何やってるんだよ」「しっかり反省してまた頑張ってくれ」と言う言葉しか出て来ません。しかし、私個人の意見としては「しっかり反省してくれ」と言う言葉を掛けられるのは正直龍世選手のみだと思っています。

 

相内投手が決して嫌いで憎い訳では無く、誹謗中傷にも繋がる可能性があるので、正直このブログを上げようか迷いました。しかし、相内投手が西武に入団してから不祥事を起こすのはこれで4回目です。「仏の顔も三度まで」ということわざが有ります。不祥事は決して良くは無いですが、三度のみならず、年上として止められたはずの四度目の不祥事を起こしてしまった為、もう掛ける言葉が無いとは思いました。

 

2012年のドラフト2位で千葉国際高校から入団した相内誠投手。投手としてのタイプは、高身長から投げ下ろす角度のあるストレートと多彩な変化球を持つ本格派。日米13球団が視察に来た逸材で、房総のダルビッシュの異名を持ち、素材の良さを買われて2位での指名。

 

その時の他球団の2位指名は数年後に日本代表にも選ばれる、楽天則本投手や、広島鈴木誠也選手などです。ウェーバー順などもありましたが、ライオンズは将来性を見込んでの2位指名だったので、当時の評価としては良かったと思っています。

 

そして相内投手を語る上で欠かせないのは、家庭環境の事です。家庭の都合で中学時代から児童養護施設で育った過去を持ちます。そこで少し荒れていた時代があり、自身の経験を2012年のドラフト特番でも取り上げられました。

私も当時この番組を見ていて、相内投手の後に5位指名された元西武の佐藤勇投手も貧しい環境の中で、プロ野球を目指す選手として取り上げられていました。内容は異なりますが、家庭環境が苦しかった高卒2投手をライオンズがドラフト指名し、是が非でも活躍して欲しいと思っていました。

 

 

しかし、ドラフト指名後からライオンズファンにとって目を覆いたくなる様な出来事が次々と起こります。

 

1.無免許でのスピード違反(2012年12月)

ドラフト指名後に発覚した出来事です。深夜の関東アクアラインを速度違反で走行していた事が明らかとなり、尚且つ仮免状態で事実上の無免許での速度違反での運転をしていました。この事を重く見た球団と学校は、予定していた新人入団会見への不参加、最悪の場合指名剥奪とも言われていましたが、本人の反省の意思から、校内謹慎、3月に遅れて入団、背番号も用意されていた41から71を背負う事になりました。

 

2.未成年飲酒喫煙(2014年1月)

わずか約1年での不祥事となりました。当時未成年にも関わらず、飲酒と喫煙が発覚。6ヶ月の対外試合禁止処分を言い渡されました。

 

3.コロナウイルス蔓延の中で合コン(2020年3月)

月日が流れ2020年。新型コロナウイルスの拡大防止の為、不要不急の外出を求める中、金子侑司選手と共に深夜の合コンに参加していた事が週刊誌に撮られました。開催して参加する事が決して悪い事ではないですが、開催時期が悪かったです。謹慎処分等は無く、恐らく厳重注意ぐらいだとは思いますが、当時の行動としては反感を買うものとなりました。

 

上記3つに加え、わずか約5ヶ月後に起こった今回の不祥事。内容は勿論のこと、今回は龍世選手も同乗していたと言う事で、先述の通り、先輩として止められたはずでした。しかし、止める気配は無く、この様な形となってしまいました。龍世選手も、速度違法での運転という事で、この運転で事故や負傷者が出なかった事が不幸中の幸いでした。

 

相内投手は、不祥事のたびに謝罪コメントを球団を通して発表しています。しかし、このコメントがだんだん信じられなくなってきている現状です。イソップ童話の「狼と羊飼い」の話を思い出します。どれだけ謝罪の言葉を並べてもファン目線から見て、もうその言葉に騙されないぞという気持ちです。

 

学生時代の経験から荒れていた過去を持ち、素行不良があったとは言え、もう26歳です。はっきり言いますが、野球の結果よりも不祥事の方が目立っています。いち社会人としての行動としては決して立派なものとは言えません。

 

しかし、ブログの冒頭で掛ける言葉が無いと言いましたが、やはりファンとしては投げて抑える所が1番見たいです。やった事の重大さ、もう4回も信用を裏切っている事をしっかりと認識するなら、反省してマウンドに帰って来て欲しいと思います。

 

信用を得るには時間が掛かりますが、反対に信用を崩すのは一瞬で出来ます。相内投手の場合、かなり時間が掛かると思います。その分、活躍した時の振り幅は大きいと思うので、まずはしっかりと反省して、野球の結果でファンを喜ばせて欲しいと思いました。