ライオンズ 2022年シーズン 新補強選手紹介

プロ野球ファンの皆様、あけましておめでとうございます!

遂に明日から待ちにまった、プロ野球のシーズンの幕が開けそうですね

まずはキャンプからですが、コロナウイルスのオミクロン株の蔓延がかなり拡大してる為、選手の皆様は、感染に気をつけつつキャンプを送って欲しいと思います。

 

21年は最下位に沈み、オフの話題もほぼ「BIG BOSS」こと、日本ハム新庄剛志新監督の話題ばかりで、ライオンズの情報はほとんどと言って良いほど報道されませんでした。

しかし、ドラフトに始まり今季への補強というものを着々と進めてきた為、今回の記事では、ライオンズが補強した新戦力をまとめたいと思います。

 

ドラフトの選手は以前紹介した為、この記事ではドラフト後の補強という所を紹介していきます。最後まで是非ご覧ください

 

11月22日レイズより獲得

ディートリック・エンス 30歳 アメリカ出身

投手 背番号75 左投左打 年俸1億

近いタイプの選手→元ソフトバンクムーア?

・西武は2021年、シーズン途中退団したメヒア選手含む、5名の助っ人を自由契約にしました。それに加えて左腕先発の勝利数がわずか2勝と寂しい結果に終わりました。

左腕不足から、ドラフトで4球団競合の末隅田投手、ドラ1クラスの佐藤投手と完成度が高い即戦力級のサウスポー2名の獲得に成功。その勢いのままに新助っ人補強第一弾となったのが、レイズからFAのエンス投手でした。

エンス投手は昨シーズンレイズでリリーフとして9試合のみの登坂だったものの、3Aでは主に先発として起用、8勝を記録するなど、先発投手としてのゲームメイク能力の高さを見せつけたシーズンでした。そのピッチングから「3A最強の左腕」とも呼ばれ、このクラスの投手が日本に来るのは、かなり凄い事らしいです。

最速156キロの力強いストレートに、大きなドロップ系のカーブ、カットボール、チェンジアップを投げ分け、ストライクゾーンで勝負出来るのが魅力の投手です。また昨シーズンはリリーフながら奪三振率10を超え、要所で三振を奪えるのも強みです。スタミナ量の情報はないものの、先発中継ぎどちらもこなせる器用さを兼ね備えています。

メジャーリーグに詳しい友人曰く、「レイズは投手力が売りのチーム、そのチームからの獲得だから、ピッチングはかなり期待出来る」と言われ、太鼓判を押されました。

球団は先発候補として、かなり評価が高い サウスポーの獲得に成功しました。元ソフトバンクのムーア投手の様に三振を奪えるタイプの先発投手として大いに期待したいです。

 

11月26日パドレスより獲得

ブライアン・オグレディ 29歳 アメリカ出身

外野手 背番号30 右投左打 年俸8000万

近いタイプの選手→ロッテマーティン?

・エンス投手に続いて手薄な外野手の補強に成功しました。オグレディ選手は昨シーズン2本塁打のみでしたが、3Aでは15本を放ってる左の中距離ヒッターという印象です。かつては3Aで28本を放ったシーズンもありますが、日本では30〜40発を期待するより、3割と15〜20本くらいのホームランを期待する打者の印象です。なおデータ上では主に引っ張りスタイルで、ライト方向への打球が多い傾向にあります。

更にマイナー通算95盗塁を記録しており、助っ人でありながらパワーだけでなくスピードでと貢献してくれそうです。

守備では主に外野3ポジション、そしてサプポジとしてファーストも守れるのですが、基本は外野手としての起用になります。外野の守備評価指標(UZR)ではレフトが一番守備率が高い為、ライオンズではレフトでの起用になりそうです。また情報はあまりありませんでしたが、守備範囲、肩力共に普通レベルの印象です。

懸念材料は選球眼があまり良くない為、三振が多い可能性がある事です。良く言えば早めのカウントで勝負するタイプかもしれませんが、2番など繋ぎが必要なの打順での起用はあまり機能しないかも知れません。

ロッテのマーティン選手と比較して、ミート力とスピードを加えて、パワーと肩力を差し引いた感じです。個人的には3番あたりで起用して持ち前の打力とスピードを披露して欲しいですが、先述の通り、選球眼の向上が日本での成功のカギを握りそうです。

ですが、メジャーでチームメイトだったダルビッシュ投手がTwitterで活躍を期待するなど、ポテンシャルは高い選手の為、日本での活躍を期待したいと思います。

 

12月16日韓国・起亜タイガースより獲得

ボー・タカハシ 24歳 ブラジル出身

投手 背番号42 右投右打 年俸2000万

近いタイプの選手→元阪神呉昇桓?

・ここまで先発タイプ、中距離タイプの外野手と2名の助っ人を獲得し、更なる補強に乗り出したライオンズは韓国球界から若手右腕のタカハシ投手を獲得しました。YouTubeやネットニュース等で獲得調査が挙がってる選手から獲得を予想しましたが、全くノーマークと言っていい所からの獲得となりました。

タカハシ投手は、ブラジル出身の日系3世の選手で、アメリカのマイナーチーム、韓国球界と渡り歩く渡り鳥で、WBCブラジル代表に選出されるなど国際大会の経験もある投手です。

持ち味は勢いのあるMAX152キロの速球で、非常に強い球を投げる投手です。動画でも見ましたが、球速以上に球の強さを感じました。

その他にも右打者から逃げる様に大きく曲がる切れ味の鋭いスライダー、カット系の球も持ち、左打者に対しても苦にしない印象です。

四球率はまずまず悪く無いのですが、デッドボールが多い事が懸念材料です。インコースに攻める事が出来ているという反面、すっぽ抜ける事が多い(?)模様です。マイナー、韓国でも死球数が多くなっている為、より細かい制球が求められると思います。

また、英語やスペイン語なども話せるマルチリンガルとして、他の助っ人選手達とのコミュニケーションを取る架け橋になってもらいたいです。(考え過ぎかも知れないが)

渡辺GMはリリーフでの起用を明言していましたが、素材としては荒削りで、今年からバリバリ投げてもらう即戦力というタイプではなさそうです。豊田コーチら投手コーチの指導で、数年後にはリリーフエースになって貰いたい素材です。好素材なのは間違いない為、クイックの技術や細かい制球のコントロールなどを学び、日本での覚醒を期待しています。

 

12月25日マリナーズ3Aより獲得

ジャンセン・ウィティ 31歳 アメリカ出身

内野手 背番号33 右投右打 年俸4000万

近いタイプの選手→西武外崎?

・12月25日にフロントから、クリスマスプレゼントとして、新たな仲間が加わりました。

マリナーズの3Aから獲得したジャンセン選手は、これまでのキャリアでメジャー経験こそないものの、昨季3Aで打率2割9分9厘、ホームラン19本を記録した右打ちの中距離打者です。

1番の持ち味は内外守れるユーティリティ性で、ショート以外のポジションは全て守る事が出来ます。更に昨季投手としても7試合登板した経験もある、万能型選手です。

打撃に関しては、決して大砲タイプではありませんが、広角打法が魅力で、逆方向にも強い打球を打つ事が出来て、ツボにハマった時のパンチ力は目を見張るものがあります。

逆方向にも強い打球が打てるパンチ力と、ユーティリティ性は魅力ですが、全体の守備力、足の速さ、そもそものミート力とパワーを総合すると、これと言って突出してるものがない印象です。使いやすい選手であるのは間違いないですが、何か武器や特徴には欠ける感じがします。

ですが、長い間マイナーでプレーした事から生まれたハングリー精神や、チームのまとめ役としての役割も非常に評価されており、最下位からの巻き返しには、こう言った気持ちを体現出来る選手が必要だと思われます。

昨シーズンはチームのマイナー最多出場と、投手登板も評価されて、チーム内のMVPに選ばれるなど、成績以上にチームに貢献してくれるファア・ザ・チームの精神を持った選手の獲得となりました。活躍だけでなく、ベンチの盛り上げ役や、外国人選手のまとめ役なども期待したいです。

 

1月18日アスレチックスより獲得

バーチ・スミス 31歳 アメリカ出身

投手 背番号54 右投右打 年俸6500万

近いタイプの選手→ヤクルトマクガフ?

・年が明け、2022年1月にスミス投手の獲得が発表され、ブログを書いてる1月下旬現在、一番最近の補強となります。

スミス投手は、主にリリーフ投手として投げており、昨季もアスレチックスで31登板を記録しました。

多彩な変化球と、平均球速150キロのストレートが持ち味で、高めの上手く使うピッチングスタイルの投手です。

スミス投手のストレートは、球速は決して速い部類に入らず、ノビはあまり感じませんでしたが、非常に綺麗な球筋という印象を受けました。キレが良く、回転数が多いストレートの為、打席ではより速く感じるのかも知れません。動画を見た所、ヤクルトのマクガフ投手に近いイメージがありました。

ただ渡辺GMとスミス投手自身の希望で、先発での起用を明言しました。先発となると長いイニングを投げられる様に、ペース配分などをしながら投げる為、平均球速150キロから数キロ落ちる事が予想されます。更にメジャー通算102試合中先発は13試合のみと、もっぱらリリーフとして投げてきたピッチャーです。マイナーでも先発の経験こそあるものの、先発投手としての経験不足が不安視されます。

個人的には、先ほどのタカハシ投手が育成目的で獲得の為、バリバリ今年投げるという訳では無さそうというのと、メジャーでのリリーフの経験から、リリーフの方が向いてるのではないのかな?と思います。最初は先発で起用して、チーム事情や、万が一に先発で結果が残せなかったらリリーフに回るのも良いのかも知れません。

 

 

 

 

ここまで5名の新助っ人外国人の紹介をしてきました。全員魅力があり、どんな活躍をしてくれるのか非常に楽しみですが、不安な点が2つほどあります。

 

 

 

まず一つ目は「入国制限」です。コロナウイルスの影響で、昨年は12球団全てで入国の手続き等がありましたが、ライオンズの助っ人は全員新外国人になる為、ビザや入国審査がかなり厳しくなります。更に入国しても、隔離期間や日本野球に慣れる調整期間を経ての出場となるので、開幕は5名の助っ人抜きで考えた方が良さそうです。

 

 

二つ目が「助っ人外国人のリーダーがいない」というものです。ライオンズは昨年までの既存の助っ人外国人を全員自由契約にし、新たに5名の新助っ人を獲得しました。当然その5人全員が初めて日本でプレーする為、日本の野球や生活、食事や文化に慣れておらず、戸惑いやホームシックに陥り、野球に集中出来ない可能性もあります。実際にチームに馴染めなかったり、日本の野球や生活に対応出来なかった選手もいたのも事実です。また、コロナ禍の中で、単身で来日してる既婚の選手は、家族と会えないというストレスもあると思います。

昨年までいたメヒア選手、他球団で見るとかつての元広島エルドレッド選手や、元阪神メッセンジャー投手の様な、日本野球や生活に詳しく、悩みや相談に乗ってくれる、助っ人外国人のまとめ役を担えるリーダー的な役割が今年いないというのは、異国の地でプレーする助っ人選手達にとってはハンデになるのではないのかなと思います。

大変だと思いますが、個人的にはジャンセン選手あたりに、今年入団した助っ人外国人のまとめ役と担って欲しいと思います。

 

異国の地である程度の成績を求められる助っ人外国人は、打てなかったり抑えられなかったら即退団も珍しくなく、更にこのご時世というのもあり、近年はかなり過酷な環境でのプレーを余儀なくされています。

ですが、チームを上位に導く為に「助っ人」としてやってきてくれている以上、日本人にはないパワーやスピード、豪速球、そしてパフォーマンスと球場を沸かせて貰いたいです。

 

新たにやってきた5名の助っ人外国人の皆様、改めてようこそ西武ライオンズへ!

一緒に最下位から一気に優勝を目指す手助けをしてください!

 

(※新たな選手が入団したら、随時記事にします)